帝人ファーマ うつ病治療用の磁気刺激装置を販売開始
公開日時 2019/06/06 03:50
帝人ファーマは6月5日、うつ病治療用磁気刺激装置・「ニューロスター」の販売を開始した。同装置としては日本で初めて保険適用された。既存の抗うつ剤治療で十分な効果が認められない場合の成人のうつ病が対象。同社は、抗うつ剤の副作用により治療継続が困難なケースも含め新たな治療選択肢となることを期待する。
この装置は、頭部に当てた磁気コイルから、非侵襲的に「左背外側前頭前野」に磁気刺激を与えることで、神経伝達物質の放出を促すされる。約40分の治療を週5回、計20~30回行う。この装置を用いて治療を行うには、日本精神神経学会が主催する講習会、同社が主催する実技講習会の受講が必要。
この装置は、帝人ファーマが米国の医療機器メーカーのNeuronetics社と日本での独占販売契約を締結した。6月1日に保険適用を受けた。米国では2008年にFDAが承認している。