帝人ファーマとJMS 合弁会社「JMS帝人ホームメディカルケア」が4月から事業開始 在宅透析治療実現へ
公開日時 2025/03/21 04:50
帝人ファーマとジェイ・エム・エス(JMS)は3月19日、腹膜透析関連事業を展開する合弁会社「JMS帝人ホームメディカルケア」が4月から事業を開始すると発表した。合弁会社は、帝人ファーマが51%、JMSが49%を出資しており、在宅での透析治療を実現するため、医療機関への腹膜透析関連製品の情報提供や販売促進を行う。今後は段階的に販売・製造等の機能拡大を図る方針で、2030年の売上高40~50億円を目指す。
両社は、医療者や透析患者の腹膜透析ニーズに応えるため、2024年5月に在宅腎不全治療に特化した合弁会社の設立に向けた契約を締結。24年10月に合弁会社を設立した。その後、両社の経営資源やノウハウを組み合わせた組織体制を確立し、4月1日から事業を開始するに至った。
血液透析や腹膜透析などの透析治療を行う透析患者の多くは、週に3回ほど医療機関へ通院し、1 回あたりに 4~5 時間程度の血液透析を行っている。ただ、頻回の通院は患者の負担も大きく、自宅で患者のライフスタイルに合わせた透析治療を行うことが可能な腹膜透析への関心が高まりつつあるという。合弁会社は、JMSの腹膜透析事業に関する営業機能と、帝人ファーマがこれまで築いてきた在宅医療事業のノウハウや地域包括ケア関連の事業基盤を活用することで、両社のシナジーの創出を目指すとしている。