サノフィ日本法人 バイオベラティブ・ジャパンを統合 新たに血友病薬を製造販売
公開日時 2019/05/08 03:50
サノフィ日本法人は5月7日、バイオベラティブ・ジャパンを統合したと発表した。グローバル本社による買収に伴うもので、5月1日付で実施した。今回の統合によりバイオベラティブが行ってきた希少血液疾患事業は、スペシャリティケア事業部門である「サノフィジェンザイムビジネスユニット」で展開することになる。サノフィは新たに2つの血友病治療薬を事業に加え、製造販売する。
サノフィはグローバルで、市場でリードできる領域で優位性を確立していくという戦略の下でスペシャリティケア領域の強化を進めてきた。11年には希少疾患を手掛けるジェンザイムを買収(日本では16年統合)。バイオベラティブの買収は18年3月に実施していた。今回の統合でサノフィ日本法人は、血友病A治療薬イロクテイト静注用と血友病B治療薬オルプロリクス静注用の2つの半減期延長型製剤の製造販売を承継した。
サノフィは、バイオベラティブ・ジャパンの従業員について「MRを含め希望者は(サノフィに)転籍した」(コミュニケーション部)と説明している。統合後の事業規模、従業員数、MR数は開示していない。グローバルの買収から約1年後の統合となったことについても「統合に至るプロセスは開示していない」(同)としている。
なお、「サノフィジェンザイムビジネスユニット」は希少疾患、オンコロジー、免疫、リウマチの各領域の製品を扱っており、これに希少血液疾患領域が加わる。