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バイオジェン 多発性硬化症患者向けの服薬管理アプリの提供開始

公開日時 2019/04/10 03:50

バイオジェン・ジャパンは、多発性硬化症(MS)の患者をサポートするアプリ「Cleo」の提供を開始した。アプリには、服薬スケジュールの把握や、日常の体調変化を記録する機能などが搭載されている。アプリを通じ患者と医師が情報共有することで、診察から次の診察までの期間が長いMS患者の治療をサポートする。(写真は同社提供)

◎患者向け運動プログラムなど3つの機能を搭載


アプリには、①検索、②ダイアリー(記録)、③運動プログラム-の3つの機能がある。検索機能では、治療だけでなく、食事など日常生活に関する情報や、ニュース記事などを掲載する。同社は、「MSは患者数が少なく、患者により症状が異なっているため、情報収集が難しい」側面があると説明する。アプリに医師が監修した情報を搭載し、ニーズに応えたい考え。

ダイアリー機能では、気分の変化や疲労の状態を記録できる。医師と共有することで診察をスムーズにするほか、服薬や診察予約を忘れないようにするリマインダー機能も搭載した。運動プログラムでは、専門医の監修のもとに開発された患者向けの運動プログラムを紹介する。

同社のアジェイ・スレイク社長は、「患者の治療や生活の質を向上させることができるよう努力していきたい」とコメントしている。

MSは深刻な慢性進行性神経疾患。認知機能や心理社会的機能、身体機能に影響を及ぼす。症状は、手足のしびれや感覚機能、判断力の低下など患者によって多様で、診断の難しさも指摘されている。国内の罹患率は10万人当たり、10.8人~14.4人と報告されている。

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