持田 ディナゲストで月経困難症の効能追加を申請
公開日時 2019/02/12 03:50
持田製薬は2月8日、子宮内膜症などの治療薬ディナゲスト(一般名:ジエノゲスト)について、「月経困難症」の効能追加を承認申請したと発表した。申請日は開示していない。
同剤は持田が独イエナファーム社(現 独バイエルのグループ会社)から導入し、2008年から日本で子宮内膜症治療薬として販売している。16年には「子宮腺筋症に伴う疼痛の改善」の効能追加を取得した。
同剤はプロゲステロン受容体を選択的に活性化し、卵巣機能抑制作用と子宮内膜細胞増殖抑制作用を持つ。このため持田は、「月経困難症に対する有効性も期待される」としている。
厚生科学研究の調査によると、月経困難症の主たる症状である下腹痛、腰痛などの月経痛は、日本における20~49歳の女性の 78.6%に認められた。全体の32.8%は月経痛に対して何らかの医学的介入が必要で、月経痛のため医療機関を受診した人は全体の12.2%とされる。
持田グループはディナゲストのオーソライズドジェネリック(AG)も販売している。GEも参入しているが、AG及びGEは子宮内膜症の適応でのみ使える。