旭化成ファーマのレジオネラ症診断キット、2月1日販売開始 全血清型の検出可能に
公開日時 2019/01/29 03:50
旭化成ファーマは1月28日、同社が承認取得したレジオネラ症の診断補助に用いる診断キット「リボテスト レジオネラ」を2月1日から販売を始めると発表した。これまでの診断キットは、レジオネラ・ニューモフィラの血清型1のみを検出する目的で使用されていたが、この新製品は1~15までの全ての血清型を検出できるのが特徴。尿を検体に15分で判定する。
レジオネラ症は、土壌や河川などに存在するレジオネラ属菌に起因する感染症。免疫が低下している場合に発症しやすいといわれ、一過性のポンティアック熱と劇症型の肺炎とがあり、肺炎型の場合は2~10日の潜伏を経て呼吸器症状が現れる。48時間以内に重症化することが多く、早期診断が重要になる。多くは血清型1だが、それ以外の血清型も検出できる診断キットの開発が求められていたという。
同社が、旭化成の抗体技術を用いて製品化した、抗原抗体反応を利用したイムノクロマト法の体外診断用薬で、2018年8月21日に承認を取得。アリ―アメディカル、極東製薬工業を通じて2月1日から販売する。保険点数は「レジオネラ抗原定性(尿)」で223点。