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メールで定期的に情報提供受けている企業 1位は第一三共 MR評価もトップ 医師調査

公開日時 2018/12/05 03:51

市場調査会社のアンテリオは12月4日、医師1万6000人に聞いた「MRからの定期的なメールによる情報提供の実態」に関する調査結果を発表し、最も多くメールで情報提供を受けた企業は第一三共、2位はファイザー、3位は田辺三菱製薬となった。MR訪問を受けている製薬企業について、メールでの定期的な情報提供もあるかどうかを聞いた結果で、MR訪問を基本にメールを活用している企業ランキングといえる。また、MRからメールによる情報提供を受けている医師は半数以下で、医師1人あたり平均1.5社にとどまることもわかった。

文末の「関連ファイル」に、MRからメールで情報提供を受けた製薬企業上位10社や、MR総合評価ランキング上位10社などの資料を掲載しました。12月6日まで無料公開、その後はプレミア会員限定コンテンツになります。

調査は2018年8月に実施した。有効回答医師数は1万6717人で、内訳は20床以上の病院勤務医が1万2892人、19床以下の開業医が3825人。調査方法はWebアンケート調査。

メールによる定期的な情報提供を受けた企業ランキングの上位7社はすべて、MR総合評価でも上位7社にランクインした。メールでの情報提供で1位の第一三共はMR評価も1位、同2位のファイザーはMR評価で6位、同3位の田辺三菱はMR評価で7位、同4位のアステラス製薬はMR評価で5位、同5位のMSDはMR評価で4位、同6位の武田薬品はMR評価で2位、同7位の大塚製薬はMR評価で3位――といった具合だ。

アンテリオは、「メールが医師との重要なコミュニケーションツールとして活用されていることが推察される」としている。

■「予想以上にメールを活用している製薬企業が少ない」

過去1年間の情報提供状況を確認したところ、MR訪問を受けた医師は95%以上で、医師4人のうち3人は「5社以上」と回答した。医師1人あたりでは平均13.5社だった。一方で、メールによる情報提供は医師の51.7%が「0社」と回答。「1社」が19.7%、「2社」が10.6%、「5社以上」が8.1%、「3社」が6.3%、「4社」が3.6%――で、医師1人あたりでは平均1.5社だった。アンテリオは「予想以上にメールを活用している製薬企業が少ないことがわかった」としている。

医師がMRを評価する際に重視している項目を、メールによる情報提供の有無別に調べた。その結果、「訪問およびメール」で情報提供を受けている医師が最も多く挙げたのは「人間性」(76.8%)で、「訪問のみ」(72.4%)より4.4ポイント高かった。

「訪問およびメール」で情報提供を受けている医師と、「訪問のみ」で情報提供を受けている医師との間でギャップが最も大きかったのは「アポイント力」。「訪問およびメール」は18.4%、「訪問のみ」は13.3%で、その差は5.1ポイントあった。

アンテリオは、「単にメールで情報提供するだけでなく、それをきっかけとして面談につなげ、さらに症例ベースのディスカッションを行うなどといった双方向のコミュニケーションが求められるといえる」と分析している。

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