従来型e-ディテールが持つ課題
公開日時 2018/07/31 00:00
原暢久医療用医薬品のインターネットを介した情報提供は1990年代後半の製薬会社による自社サイトにその源流を見ることができる。2000年代に入ると商業医療ポータルサイトによる会員型e-ディテーリング(e-DTL)の登場がチャネルプロモーションを一気に加速させた。e-DTLは、ポータルサイトに登録した全会員(多くは医師)あるいは製薬会社が指定したターゲット医師に対し、共通のメッセージを同じタイミングで一斉同報するスタイルで、開始当初は高血圧や高コレステロール血症などプライマリー領域の製品を中心に拡がりを見せた。また、大手の医療ポータルサイトのディテールコンテンツにはバックボーンとなる運営会社による特色があった。今日に至るまで各製薬会社のe-DTLに対する取り組みと経験により様々な課題が見えて来た...