流通改善 一次売差マイナス改善が焦点に
公開日時 2018/06/30 00:00
問われる「説明できない」商慣行厚労省が制定した流通改善ガイドライン(GL)の施行から3か月、長年の課題である「一次売差マイナス」の改善が焦点になってきた。2007年の「医療用医薬品の流通改善に関する懇談会」(流改懇)の緊急提言で課題に取り上げられながら、当時の一次売差マイナス2.69%は16年度にはマイナス3.14%と悪化し、乖離率は6.5%(07年)から9.1%(17年)に広がった。一方で、仕切価、最終原価の上昇の方向にある。卸の価格形成力の弱さが指摘されるところだが、厚労省は、メーカー側の仕切価、リベート等流通経費、医療機関・薬局側の購入姿勢にも強い関心を寄せている。流通関係者間では解決には時間がかかるとの見方が一般的だ。しかし、市場実勢価は薬価基準制度を裏付けるもので、その市場実勢価が...