EMA ルカパリブなど2剤承認勧告
公開日時 2018/03/27 03:50
欧州医薬品庁(EMA)は3月19~22日、ヒト医薬品委員会(CHMP)を開催し、Clovis Oncology UK社の卵巣がん治療薬Rubraca(ルカパリブ)など新医薬品2品目について承認勧告を行った。今回承認勧告の対象となったのは、以下の2品目である。製品名(一般名)、申請企業、適応症、摘要の順。
▽Rubraca 200mg、250mg、300mgフィルムコート錠(ルカパリブ)、Clovis Oncology UK社、成人におけるプラチナ製剤感受性を持つ、再発もしくは進行性BRCA変異陽性の高悪性度上皮性卵巣がん、もしくは卵管がん、原発性腹膜がんに対する単剤療法、PARP(ポリ(ADPリボース)ポリメラーゼ)阻害剤、2012年10月10日にEMAから希少疾病薬の指定を受けた
▽Juluca フィルムコート錠(ドルテグラビル50mg/リルピビリン25mg定用量配合剤)、VieV Healthcare社。HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染症、ドルテグラビルはHIVインテグラーゼ阻害薬で、リルピビリンは非核酸系逆転写酵素阻害薬(NNRTI)
また、CHMPは、今回、以下のバイオシミラー(BS)2剤に対して承認勧告を行った。
▽Kanjinti 140mgおよび420mg点滴用液濃縮粉末(トラスツズマブ)、Amgen Europe B.V.BREDA、転移乳がん、早期乳がん、および転移胃がん、HER2モノクローナル抗体製剤、先発品は2000年8月にEUで承認された、ロシュ社のHerceptin
▽Zessly 100mg点滴用液濃縮粉末(インフリキシマブ)、Sandoz GmbH、関節リウマチ、成人におけるクローン病、小児におけるクローン病、潰瘍性大腸炎、小児潰瘍性大腸炎、強直性脊椎炎、関節症性乾癬および尋常性乾癬。同剤はTNF(腫瘍壊死因子)α阻害剤、先発品は1999年8月13日にEUで承認された、Janssen Biologics B.V社のRemicade