塩野義製薬 事業のデジタル化加速でアクセンチュアと提携
公開日時 2017/12/13 03:50
塩野義製薬は12月12日、事業全般のデジタル化を加速させるため、ITコンサルティングなどを行うアクセンチュアと戦略的なプロジェクト契約を締結したと発表した。塩野義としては、事業全体でデジタル化が迫られている課題であるものの、自社だけでは十分な対応ができないとしてアクセンチュアと手を組むことにした。塩野義グループは、アクセンチュアのアウトソーシングサービスを通じてシステム保守・運用のコストを削減し、そこで得られる原資をもとに、デジタル化推進に必要な人材の育成への投資、グルーブ内のデジタル技術の応用を進める方針。新薬研究開発、営業などへのデジタル技術の応用を視野に入れる。
塩野義は、アクセンチュアの支援を受けて来年度中にも策定するデジタル化の中期計画の立案、デジタル活用のロードマップを作成する。アクセンチュアは、塩野義製薬の子会社シオノギデジタルサイエンスの社員のアクセンチュアへの出向を受け入れるなど、相互の人材交流を通じて、人材の育成と塩野義側のデジタル化やデータ利活用をシステム面から支援する。
この提携では、コンサル契約は年度ごと、基幹業務システムのアプリケーション開発・保守業務などが対象のアウトソーシング契約は7年間。契約に関する経済的条件や、見込まれるコスト削減額は開示していない。