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米国での後発医薬品 金額シェアは26% 50億ドルの節減に

公開日時 2017/11/07 03:50

米国ジェネリック医薬品協会(AAM)のChip Davis CEOは、10月17日、米上院保健・教育・労働・年金委員会の薬価問題に関する公聴会で発言、薬価を下げるためには安全で手ごろな価格のジェネリック医薬品(GE)とバイオシミラー(BS)が解決法になることを説明した。AAMが10月20日発表した。

公聴会は、米国における医療用医薬品の価格高騰問題への対応を検討する目的で、医薬品製造業者、卸業者、薬剤給付管理会社(PBM)および薬剤師の医薬品サプライチェーン関係者から意見を聴取した。

Davis CEOはまず、GEは米医薬品市場で数量ベースでは89%を占めるが、金額ベースでは処方薬の26%を占めるにすぎないと指摘。毎週、患者および支払者にとっては合計50億ドルの節減となっていると財政上のメリットを訴えた。さらに、その巨額の節減は、ブランド品(先発品)市場はインフレ傾向にある一方、GE市場はデフレ傾向にあることに起因するとし、それぞれの原因は、ブランド品は一般的に寡占傾向にあるため薬価が上昇するが、GEは豊富にある日用品のようなものだと説明した。GEの場合は、GEメーカーの過度な競争と医薬品市場の90%を支配する卸業者が3社しかないため価格交渉力に差があるすぎることが相俟って、薬価を下げているとした。

同CEOが、安全かつ有効なGEとBSに対する患者アクセスと薬剤費節減を長期的に保証するためには、▽デフレとインフレという不均衡な2つ市場が課題であることをよく認識すること、▽ブランド品企業による非競争的な慣行(一例:Pay for Delay=GEの発売を遅らせるために金銭で解決するなど)をなくすこと、▽アクセスとイノベーションについてブランド品企業と等しく扱うこと‐などを考慮して政策を立てるべきことを議員らに求めた。さらに、業界も含め国民がGEによって持続的に節減を維持しようと考えるなら、ブランド品とGEという2つの医療用医薬品製造部門の特徴を十分に理解することが重要であると議会関係者に呼びかけた。

 

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