第一三共 研究者主導臨床研究 ウェブサイトで公募へ 透明性を確保
公開日時 2017/07/21 03:51
第一三共は7月20日、日本国内の大学・公的研究機関の研究者を対象に、研究者主導臨床研究の公募をウェブサイトを通じて実施すると発表した。これまではMRを含む営業部門の担当者が研究者のアイディアや問い合わせなどを担当部署に取り次いでいたが、ウェブサイトを通じての公募方式にすることで、コンプライアンスや透明性を確保しつつ幅広くアイディアを募るねらい。
同社広報部は本誌取材に、今後の研究者主導臨床研究について、「基本的にウェブサイトを通じての公募プログラムに切り替えていく」と説明した。営業部門担当者による取り次ぎを今後は原則行わない方針を示した格好だ。
公募対象は、文科省および厚労省が策定した「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(14年12月12日策定)」の範囲とし、承認された医薬品の添付文書の範囲内(効能・効果、用法・用量)で実施する同社医薬品に関係した研究者主導臨床研究を対象とする。
同社医薬品に関係した研究者主導臨床研究であれば応募可能だが、循環器領域の▽心房細動(経口抗凝固薬関連)▽静脈血栓塞栓症(経口抗凝固薬関連)――に関するものを優先的に採択する予定としている。
申請者は、国内の大学・公的研究機関などに所属する研究者で、研究責任者として応募内容の臨床研究を計画通りに遂行し、適正かつ患者の安全を確保して研究を実施できる人を対象とする。
応募開始日は7月31日(通年で応募可)。同社ウェブサイト内の「研究者主導臨床研究公募プログラム」(http://www.daiichisankyo.co.jp/corporate/iis/index.html)で募集する。詳細も同サイトに掲載する。