大塚 水利尿薬サムスカの顆粒剤 6月1日新発売
公開日時 2017/05/31 03:50
大塚製薬は5月30日、水利尿薬サムスカ(一般名:トルバプタン)の追加剤形となるサムスカ顆粒1%を6月1日に新発売すると発表した。薬価は同顆粒1%1g 1901.50円。5月31日付けで薬価追補収載される。同社は、嚥下困難など錠剤の服用が難しい患者や、症状・状態に応じた細かな用量調節が必要な症例などに貢献できるとしている。
サムスカは▽心不全における体液貯留▽肝硬変における体液貯留▽常染色体優性多発性のう胞腎(以下、ADPKD)――の3つの効能・効果を持つ。サムスカは錠剤として7.5mg錠、15mg錠、30mg錠があり、さらに今回の顆粒剤がある。これら3つの規格で承認効能が異なり、7.5mg錠と顆粒剤は全ての効能に、15mg錠は心不全における体液貯留とADPKDに、30mg錠はADPKDに使える。
これらの効能のうち、ADPKDでは症状・状態に応じて朝晩の服用錠剤数やその規格の組み合わせが多岐にわたり煩雑との指摘がある。顆粒剤の登場で患者は服用しやすくなりそうだ。