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2017年発売予定の有望薬 トップはロシュ社のMS治療薬 米専門誌

公開日時 2017/02/24 03:50

米医薬専門誌「Fierce Pharma」は1月30日、2017年に発売予定で5年後の2022年にはブロックバスターになる可能性のある2017年有望薬トップ10を発表した。

このトップ10ランキングは、臨床試験で良好な成績を示し、2017年内には発売が予定されている薬剤について、同誌が発売5年後の売上げ予想を占っている。

トップは、ロシュ社の多発性硬化症(MS)治療薬Ocrevus(ocrelizumab)。同剤はFDAの画期的新薬指定(BTD)を受け、進行性MSや難治性MSでも良好な成績を示した。MS市場での強い競争力を持つと見られ、2022年売上げ予想は41億ドル。

2位は、サノフィ社/リジェネロン社のアトピー性皮膚炎治療薬Dupixent(duplimumab)である。臨床試験では、一部アナリストに、「患者の生活を一変させる」といわせた有効性データを蓄積したようだ。2022年売上げ予想は、41億ドル。

3位は、ノボノルディスク社の糖尿病薬semaglutide 。同社の1日1回投与剤GLP-1受容体作動薬Victozaの後継品としての週1回投与剤である。2022年売上げ予想は22億ドルである。

4位は、アストラゼネカ(AZ)社の免疫チェックポイント阻害剤duralumab。4剤目の免疫チェックポイント阻害剤となる。肺がん市場でのプレゼンス確立を狙う。AZは、抗CTLA-4抗体tremelizumabとの併用療法の試験を実施していたが、単剤療法でのファーストラインの適応を取得した。2022年売上げ予想は、19億ドル。

5位は、Tesaro社の抗がん剤niraparibである。同剤はPARP(ポリADP-リボースポリメラーゼ)阻害剤。BRCA遺伝子変異を持つ卵巣がん患者ばかりでなく変異のない患者にも好成績を示した。2022年売上げ予想は19億ドル。

6位、イーライリリー社/Incyte社の関節リウマチ治療薬baricitinib、2022年売上げ予想は18億ドル。

7位、ノバルティス社の乳がん治療薬LEE011(ricociclib)、2022年売上げ予想は16億ドル。

8位、Kite Phrama社の非ホジキンリンパ腫治療薬KTE-C19(axicabtagene ciloleucel)、キメラ抗原受容体遺伝子改変T細胞(CAR-T)療法。2022年売上げ予想は14億ドル。

9位、Neurocrine社の遅発性ジスキネジー治療薬Ingrezza(valbenazine)、同剤は、初のFDA承認遅発性ジスキネジー治療薬となる。2022年売上げ予想は13億ドル。

10位、Biogen社/Ionis社の脊髄性筋萎縮症治療薬Spinraza(nusinaserin)、2020年売上げ予想13億ドル。 

 

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