ファイザー 疼痛治療薬リリカのOD錠の承認取得 エーザイと共同販促
公開日時 2017/02/22 03:50
ファイザーとエーザイは2月21日、ファイザーが疼痛治療薬リリカカプセル(一般名:プレガバリン)の剤形追加品として、口腔内崩壊錠のリリカOD錠25mg、同75mg、同150mgの製造販売承認を17日に取得したと発表した。薬価収載後に発売する。ファイザーは本誌取材に収載時期を明らかにしていないが、収載は6月となる見込み。
両社はカプセル剤で共同販促しており、OD錠も同様に共同販促する。両社はOD錠について、「口腔内の唾液で速やかに崩壊し、高齢患者さんでも服用しやすい剤形」と説明。疼痛患者に高齢者が多いことから、「OD錠によって患者さんの服薬時の利便性向上が期待できる」としている。
ファイザーによると、現時点ではOD錠の発売後も、カプセル剤の発売を継続する予定。
リリカは神経障害性疼痛と線維筋痛症に伴う疼痛の適応を持つ。このうち神経障害性疼痛はさまざまな原因により神経が圧迫、障害されることで生じる痛み。代表的な疾患としては帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害に伴う痛み、坐骨神経痛、脊髄損傷後疼痛などがあり、これらの症状を呈する患者に高齢者も多い。