小野薬品 オプジーボ通期売上予想を下方修正、1050億円に 期初計画から210億円減
公開日時 2016/12/22 03:52
小野薬品は12月21日、がん免疫療法薬で抗PD-1抗体オプジーボ点滴静注(一般名:ニボルマブ)の2016年度通期売上予想を1050億円に修正すると発表した。5月に公表した期初計画では1260億円と設定していたため、210億円の下方修正となる。
今年8月に腎細胞がん、12月にホジキンリンパ腫の効能追加があり、これらは増収要因となるが、▽17年2月1日に実施される薬価の50%引き下げ▽競合品キイトルーダの上市――の減収影響が大きく、今回の下方修正に至ったとしている。
オプジーボの下方修正を主な理由として、連結業績予想も下方修正した。修正予想は、売上2400億円(期初予想2590億円)、営業利益540億円(同725億円)、親会社帰属当期利益418億円(同558億円)――とした。オプジーボの腎細胞がんなどの効能追加では承認条件として全例調査が課されており、今回の修正でその経費も盛り込んだ。
なお、15年度の連結業績は売上1602億円、営業利益305億円、親会社帰属純利益249億円――、オプジーボの売上は212億円だった。今回発表した16年度修正予想でも、達成すると、連結業績は大幅な増収増益となり、オプジーボも800億円以上の増収となる。