【インタビュー全文】厚労省・森審議官 最適使用は日本版プレシジョン・メディシン 医療ICT、患者レジストリー整備で研究開発効率化
公開日時 2016/09/05 05:00
厚生労働省の森和彦大臣官房審議官(医薬担当)は本誌取材に対し、高額薬剤問題で注目を集める最適使用について、医薬品の使用量を適正化するだけでなく、医療ICTや患者レジストリーの整備による研究開発を効率化する、産業振興の側面を併せ持った施策であることを明らかにした。厚労省は、医療情報データベース基盤整備事業(MID-NET)や、ナショナルセンターを中心とした「クリニカル・イノベーション・ネットワーク(CIN)」の整備を急ぐ。森審議官は、「疾患登録情報を活用して効率的な治験が実施できる環境整備することで、効率的な治験の実施をサポートしたいと考えている」と述べた。患者レジストリーを開発段階から市販後まで一貫したデータベースとして整備を推し進めることで、データベースを通じて得られたデータによる承認申請...