サンド日本法人・ホフ社長 AGを積極展開 グループ外との提携で製品拡充も
公開日時 2016/10/14 03:51
サンド日本法人のジェイソン・ホフ社長は10月13日、都内で9月の社長就任後初めて記者会見し、オーソライズドジェネリック(AG)を積極的に展開していく姿勢を示した。ノバルティスグループであることを活かすことに加え「他社とのパートナーシップも検討」して製品を拡充、後発医薬品(GE)において「市場一番乗り」を果たすことで日本市場での成長、プレゼンスを高める考え。
ホフ社長は、GE数量シェア80%に向けた政策により成長が継続する日本市場は「魅力的」と指摘。15年~21年までのGE市場の年平均成長率を8.7%と見込み、同社としては、通常のGEを軸にAG、バイオシミラー(BS)も展開することで、今後5年は「市場を上回る成長を確保する」と表明。自社成長に加え「規模の経済を追求する、さまざまな可能性を模索する」と述べた。
グローバルではリーダーであるBSについては、日本では成長ホルモン製剤ソマトロピンと、G-CSF製剤フィルグラスチム(沢井製薬と共同販売)の2製品の上市とどまる。3製品目は非ホジキンリンパ腫治療薬リツキシマブが開発中で、協和発酵キリンが販売、マーケティング活動を行う契約を締結しているが、それ以降も同様の提携で展開していくのかについては「ケースバイケース」と述べるにとどめた。
長期品導入も視野 「GEに照準」
武田テバの参入については、他の外資企業の参入もあり「競争は激化する」との認識を示し、この中で勝ち抜くことを強調。事業展開について「我々は日本ではGEに照準を合わせている」と、長期収載品の導入も視野に入れつつ、今後もGE専業企業として成長を図る姿勢を鮮明にした。
<訂正>(10月17日15時20分)
「長期品導入は否定」との見出しは「長期品導入も視野」に訂正し、文章も下線部を修正しました。