久光製薬・17年2月期第2四半期 国内医療用薬13.4%減収
公開日時 2016/10/12 03:51
久光製薬が10月11日に発表した2017年2月期(16年度)第2四半期(3月~8月)決算では、薬価改定などの影響で国内医療用医薬品事業の売上は384億6900万円で、前年同期より13.4%の減収となった。
国内医療用薬は、15年12月に発売した1日1回の鎮痛消炎剤モーラスパップXRが好調に推移したが、新製品全体が伸び悩んだうえ、薬価改定で7.3%の影響に加え診療報酬改定による湿布薬の処方枚数制限もあり、2桁の減収。海外では米国での後発医薬品との競争激化、円高の影響もあり、18.9%の減収となったことで、全体の業績は9.7%の減収、1.0%の減益となった。通期では4.2%の減収、9.1%の増益を予想する。
同社の主力はモーラスだが、うちパップ剤は通期で84億円、40%近くの増収を計画した。これはモーラスパップXRの拡大を見込んだもの。既存パップ剤の1日2回に対し、1日1回であることや、既存パップ剤の持つ7つの効能・効果に▽腰痛症▽関節リウマチにおける関節局所の鎮痛――の2つを加えており、既存製剤からの切り替えを進める。
【連結実績(前年同期比) 16年度通期予想】
売上高 744億4700万円( 9.7%減) 1550億円(4.2%減)
営業利益128億7500万円(11.3%減) 280億円(1.0%増)
純利益 92億8600万円( 1.0%減) 194億円(9.1%増)
【主要製品売上(前年同期実績) 16年度予想(前年度実績) 、億円】
モーラステープ群 273.88(335.63) 580.00(645.08)
モーラスパップ群 36.28( 28.85) 84.00( 60.19)
フェントステープ 23.02( 27.78) 61.00( 59.78)
ノルスパンテープ 11.53( 11.45) 26.00( 22.29)
ネオキシテープ 7.52( 4.71) 13.00( 9.66)
アブストラル舌下錠 0.94( 0.98) 2.00( 1.94)