ノバルティス 乾癬治療薬コセンティクスの新剤形、ペン型製剤の承認取得
公開日時 2016/09/21 03:50
ノバルティスファーマは9月16日、乾癬治療薬コセンティクス皮下注150mgペンの承認を13日に取得したと発表した。コセンティクスはこれまでに皮下注シリンジ製剤で提供しているが、今年4月1日から在宅自己注射が保険適用になったことから、患者にとってより安全で使いやすい剤形が望まれていた。このため今回の新剤形を投入する。なお、既存製剤と同様にマルホと共同販促する。
今回承認を取得したペン型製剤は、患者が在宅自己注射をより安全かつ簡便に行えるよう開発されたオートインジェクター製剤。同社はその特長として、▽患者が握りやすいように三角形の形状をしている▽ボタンを押す必要がなく、キャップを外して押し当てるだけで投与可能▽注射が終わり、同剤を注射部位から離した後に注射針カバーが注射針の隠れる位置まで伸びて固定されるため、偶発的な針刺し事故防止が期待できる――などを挙げている。
コセンティクスは選択的にインターロイキン-17A(以下、IL-17A)に結合し、IL-17Aの生物活性を中和するヒト型抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体。IL-17Aは乾癬の病態において発症及び維持に中心的な役割を果たすと考えられている炎症性サイトカインで、乾癬に罹患した患者の皮膚に高い濃度で存在する。