岡山大鵬薬品 還元型葉酸製剤ユーゼル錠のAGの承認取得
公開日時 2016/08/17 03:50
大鵬薬品100%子会社の岡山大鵬薬品は8月15日、結腸・直腸がんの治療に用いる還元型葉酸製剤ホリナート錠25mg「タイホウ」の製造販売承認を同日に取得したと発表した。同剤は大鵬薬品が製造販売しているユーゼル錠25mgのオーソライズド・ジェネリック(AG)で、ユーゼル錠と原薬、添加物、製造所、製造工程などが同一となる。ユーゼル錠のジェネリックは今回、初めて参入することになる。
ホリナート錠「タイホウ」は薬価追補収載後、岡山大鵬が情報提供活動と販売を行う。大鵬薬品は岡山大鵬の販売をサポートするが、具体的なサポート内容は明らかにしていない。同剤の効能・効果は、「ホリナート・テガフール・ウラシル療法:結腸・直腸がんに対するテガフール・ウラシルの抗腫瘍効果の増強」となる。
岡山大鵬は外用剤専門メーカーで、経皮吸収型消炎鎮痛剤ロキソニンテープのジェネリックなどを販売している。ただ、ホリナート錠「タイホウ」は経口薬で、しかも岡山大鵬にとってはがん領域に初参入となる。この点について岡山大鵬広報部は本誌取材に、「ジェネリックの使用促進政策などの市場環境を踏まえ、大鵬グループの一員として、高い製剤品質と確かな情報提供で、可能な限り抗がん剤を届けていきたい」とコメント。今後も大鵬薬品製品のAGを手掛けていくかどうかについては、「今後のことは決まっていない」と答えた。