大鵬薬品 抗生物質製剤ゾシン静注用 深在性皮膚感染症などの適応追加を申請
公開日時 2016/08/08 03:50
大鵬薬品はこのほど、β-ラクタマーゼ阻害剤配合抗生物質製剤ゾシン静注用(一般名:タゾバクタム・ピペラシリン)について、日本で「深在性皮膚感染症」と「ひらん・潰瘍の二次感染(糖尿病性足感染を含む)」の適応追加申請を行ったと発表した。申請は7月29日付。
皮膚感染症は、真皮から皮下組織にびまん性に広がる化膿性炎症の総称で、病変の部位、広がり、深さにより表在性と深在性の感染症に分類される。びらん・潰瘍の二次感染は褥瘡、下腿潰瘍、放射線潰瘍、糖尿病性壊疽などに伴う皮膚深部に伴う感染症。いずれも中等症以上の疾患では注射用抗菌薬の投与が必要な場合が多いとされる。
同剤は大鵬が創製したβ-ラクタマーゼ阻害薬のタゾバクタムと、富山化学が創製したペニシリン系抗生物質のピペラシリンを力価比1対8の割合で配合した注射用抗生物質製剤。日本では大鵬が製造販売元で、大正富山医薬品が販売している。