アンジェスMG 開発中の新規アトピー性皮膚炎薬 フェーズ3で有効性の有意差示せず
公開日時 2016/07/07 03:50
バイオベンチャーのアンジェスMGは7月5日、開発中の新規アトピー性皮膚炎治療薬「AMG101」(軟膏)のフェーズ3で有効性について、プラセボ群に対し有意差が示されなかったと発表した。同社は「試験の詳細な結果が得られ次第、解析を行い、今後の方針を検討する」としている。良好な試験結果が得られれば年内にも承認申請する予定だった。
国内フェーズ3結果の速報として明らかにしたもの。顔面に中等症以上の皮疹を有するアトピー性皮膚炎患者(16歳以上)221例を対象とした多施設共同、プラセボ対照、二重盲検、ランダム化比較試験を行い、解析速報では主要評価項目である投与開始から4週間(28日間)後における主有効性評価部位の「皮膚症状スコア」の変化について、プラセボ投与群に対し統計学的な有意差は示されなかったとしている。
同剤は、人工的に合成したデコイオリゴ核酸が、免疫や炎症反応に関与するタンパク質NF-kBに結合することで、過剰な免疫、炎症反応を抑える作用を持つとされる。