ノバルティス 眼科用医療薬販売会社アルコンファーマ 17年1月設立 「リーディングカンパニー目指す」
公開日時 2016/06/16 03:52
ノバルティスホールディングスジャパンは6月15日、傘下のアイケア事業を展開する日本アルコンの医薬品事業本部と、ノバルティスファーマの眼科領域事業部を統合した新会社「アルコンファーマ」を17年1月に設立する予定と発表した。新会社は日本アルコンやノバルティスが現在扱っている眼科用医療用医薬品を販売する会社で、加齢黄斑変性症治療薬ルセンティス、緑内障治療薬アゾルガ、抗アレルギー薬パタノールなど15品目を扱う。MR体制など詳細は開示していない。なお、ノバルティスは現在、眼科領域の担当MRとして約100人を配置している。
ノバルティスホールディングスジャパンのマイケル・フェリス社長は、「アイケア医薬品分野のリーディングカンパニーを目指して、新しい会社を設立する」とコメントした。この日までに設立準備室を発足させた。
新会社はノバルティスの販売提携会社との位置づけとなる。日本アルコンが保有する製造販売承認は順次、ノバルティスに承継する。眼科用医薬品の開発機能はすでにノバルティスに集約済み。フェリス社長は、「新会社設立によって、ノバルティスグループの2つのアイケアビジネスが緊密に協働することにより、両者の強みであるアルコンの高いブランド力とノバルティスの優れた開発力をより活かすことができるようになる」としている。新会社の社名に「アルコン」を使ったのも、眼科領域で存在感を発揮している“アルコンブランド”を活かすねらいのようだ。
日本アルコンは存続し、引き続き医療機器、眼内レンズ、コンタクトレンズ・レンズケア製品の販売を行うほか、白内障などの手術の際に用いる医薬品も同社に残す。