抗インフル薬 一般内科受診者の過半数にイナビル使用
公開日時 2016/04/30 00:00
16年シーズンタミフルは微増乳幼児の患者増が影響か毎年、年をまたいで流行するインフルエンザ。今シーズンは例年と比べ流行時期が遅く、4月上旬でもまだ終息とは言い切れない状況にあるが、今シーズンの流行とそれに伴う抗インフルエンザウイルス薬(以下、抗インフル薬)の処方動向について俯瞰したい。調剤薬局の調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(JMIRI)のデータを用いて分析する。このため、点滴静注薬のラピアクタは分析対象外となる。前シーズンの抗インフル薬の処方せん枚数のピークは15年1月(図1)。現在わかっている今シーズンデータの15年12月~16年2月までの状況では、抗インフル薬は16年2月まで右肩上がりに伸長しており、少なくとも流行のピークが前シーズンより1か月以上遅れ...