波乱の医薬品市場、スズケン2位浮上か?財政抑制の皺寄せ集中、厳冬期へ向かう卸経営
公開日時 2016/03/31 00:00
サプライチェーンロジスティクス研究会保高英児●メーカーは生き残りに開発力強化と海外進出、卸は自立へ変化対応体制の整備急務●販管費削減で体力、地域包括ケアシステムでMS力復活も、後発薬対策は最重要課題医薬品市場は動乱期に入った。14年は売上シュリンク、15年は一転、大型新薬登場で急伸、5000億円超の売上増となる模様だ。しかし16年度の財政抑制策は薬剤費に集中、薬価改定では総額8000億円超の抑制策がとられ、市場の伸びを打ち消した。抑制の皺はメーカーにはマダラ模様に波及し、卸を支えてきた多くの内資は開発力の弱さで構造転換が求められる状況だ。一方、卸は市場の波乱に揉まれながらも好調メーカーの波に乗るが、この波も卸格差をもたらす結果となり、大手卸の順位逆転の事態が目前となった。1925年に向け、財...