田辺三菱・ヤンセン 抗リウマチ薬シンポニー 共同販売から共同販促に変更 4月から
公開日時 2016/03/11 03:52
米ヤンセン バイオテックと田辺三菱製薬は3月10日、抗リウマチ薬シンポニー皮下注50mgシリンジ(一般名:ゴリムマブ)の日本での販売スキームについて、これまでの共同販売から共同販促に切り替えると発表した。新たなスキームは4月1日から実施し、流通を田辺三菱に一本化する。製造販売承認はこれまで通りヤンセンが持つ。抗リウマチ薬市場では近年、競争が激しくなったため、情報提供対象病院に両社共同でプロモーションできるようにした方が患者貢献や製品価値の最大化につながると判断した。
シンポニーの国内展開に関する契約は2006年に締結された。そして両社で共同開発し、11年9月から共同販売を始めた。しかし近年は競合製品が多くなったこともあり、「両社間でより多くの患者さんにシンポニーを届ける枠組みを検討してきた」(ヤンセン広報部)という。
これまでの共同販売のスキームでは施設ごとに担当が分かれていた。今後、共同販促とすることで、窓口会社はあるものの、1施設に対して両社共同で情報提供活動ができるようになり、「より密にプロモーションが展開できる」(同)としている。
シンポニーは生物学的製剤のひとつで、関節リウマチを悪化させるTNFαの働きを抑え、関節の炎症や破壊の進行を防ぐ。4週間に1回の皮下注射で用いる。