【World Topics】FDAがタバコメーカに警告
公開日時 2015/09/14 03:50
「当局は貴社製造のタバコ製品が、他社製品に比して健康被害が少ないかのような、あるいは有害物質を含んでいないかのような表現をとることを 認可していない」
米国FDAは、8月28日、タバコ・メーカ3社に対して警告文を送付。消費者を誤った認識に誘導する可能性のある広告文を撤回するよう要請した。(医療ジャーナリスト 西村由美子)
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm459840.htm
警告の対象となった「表現」は” addictive free”(中毒性なし)および ”natural”(自然な)。
警告を受け取ったのは、ITG Brands社(Winston Cigarettes)、Santa Fe Natural Tobacco社(Natural American Spirits)、Sherman’s社(Nat Sherman cigarettes)である。
今回の警告は、FDAが、2009年に制定された”The Family Smoking Prevention and Tobacco Control Act”がFDAに認めた、タバコ・メーカのマーケティングを規制する権限を初めて行使したもの。これまでほとんど何の規制も受けず、健康被害の危険性をほとんど無視してメディアに流されてきたタバコ製品の「広告」に、今後はFDAが規制力を持って介入する。
警告を受けた3社は2週間の猶予期間内に警告に「対応」しなければならないことになっている。