サノフィ 2新薬発売 基礎インスリン製剤と日本初の皮膚エリテマトーデス適応の治療薬
公開日時 2015/09/08 03:52
サノフィは9月7日、新薬2製品を発売したことを発表した。1つは、皮膚エリテマトーデス、全身性エリテマトーデスの治療薬のプラケニル錠200mg(ヒドロキシクロロキン硫酸塩)。もう1つは、新規の基礎インスリン製剤ランタスXR注ソロスター(インスリン グラルギン遺伝子組換え)。
プラケニル錠200mgは、欧米の治療ガイドラインでは標準的な治療薬。厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」が開発の必要性を指摘し、同省の開発要請を受け開発された。効能・効果に「皮膚エリテマトーデス」が認められた日本で初めての薬剤。成分のヒドロキシクロロキンは、網膜障害の副作用が問題になり、製造中止になったクロロキンに類似した作用機序、化学構造を持つが、発表によると、「組織に対する親和性がクロロキンと比較して弱く、網膜障害の発現率も0.1%未満と極めて低い」という。薬価は1錠418.90円。
ランタスXR注ソロスターは、持効型溶解インスリンアナログ製剤。既存のランタス注100単位/mLに対して、製剤中の濃度を300単位/mLに3倍にした。発表によると、治験では「ランタスと比較して、6カ月の試験期間において同程度の血糖コントロールを達成し、患者さん1人当たりの低血糖年間発現件数が一貫して低いことが示された」という。薬価は450単位1キット3102円 。