大塚製薬 新規抗精神病薬レキサルティ 米国で承認取得 エビリファイ後継品と位置づけ
公開日時 2015/07/17 03:50
大塚製薬はこのほど、自社創製の新規抗精神病薬レキサルティ(一般名:ブレクスピプラゾール)について、米国FDAから承認を取得したと発表した。承認日は7月10日で、世界初となる。8月上旬の発売を予定し、共同開発したデンマークのルンドベック社と共同販売する。大塚は同剤を、米国で特許が切れた最主力品の抗精神病薬エビリファイの後継品と位置づけている。
レキサルティの承認適応は、成人の統合失調症と、成人の大うつ病補助療法となる。大塚によると、米国では成人統合失調症患者は240万人、成人大うつ病患者は約1500万人おり、「未だ有効性および忍容性のある治療が必要とされている」という。
レキサルティはドパミンD2受容体及びセロトニン5HT1A受容体にパーシャルアゴニストとして、またセロトニン5HT2A受容体にはアンタゴニストとして働く「SDAM」(Serotonin Dopamine Activity Modulator)と呼ばれる独自の薬理作用を持つ新しい構造の化合物。