がんの疾患でのセカンドオピニオン 9割近くの医師が「不快に感じない」 メドピア調査
公開日時 2015/07/17 03:50
医師限定コミュニティサイト「MedPeer」(https://medpeer.jp/)を運営するメドピアは7月16日、がん以外の疾患について、患者からセカンドオピニオンの申し出があった医師の1割強が不快に感じ、9割近くの医師は不快に感じなかったとの意識調査結果をまとめた。がんに限らず、多くの医師でセカンドオピニオンに対する理解が広がっているといえそうだ。
調査はMedPeerに会員登録している医師を対象に実施した。調査期間は2月19日~25日。有効回答数は3952人。このうちセカンドオピニオンを要望された経験のある医師は2367人。
セカンドオピニオンの申し出を受けて「不快に感じた」との医師は12.6%、「不快に感じない」との医師は87.4%だった。申し出を受けたことのない医師(1585人)では「不快に感じるだろう」が16.0%、「不快に感じないだろう」が84.0%だった。
セカンドオピニオンの申し出を受けて不快に感じたとの医師コメントでは、患者の立場や気持ちに一定の理解を示しているものの、「信頼されていないと感じる」との意見が多い。また、「かかっている主治医に聞きにくいから質問するのではなく、病気や治療法について主治医にきちんと聞いてほしい」「不安をぶつけるだけ、そういうセカンドを求められると主治医に聞きなさい、と言いたい」などセカンドオピニオンを求められた側の医師の不満も散見された。
不快には感じないとの医師コメントでは、「本人が納得することが重要」「患者の当然の権利」といった内容が多く、「患者が医師を選ぶ時代」との意見もみられた。また、こちらの回答医師からも「患者が、ドクターショッピングをセカンドオピニオンだと勘違いしている」と、主治医とは別の医師の客観的意見を求めるものという主旨から外れた患者行動を問題視するコメントがあった。