メルクセローノ 新社長にレオ・リー氏 MSD営業本部長、アラガン社長など歴任
公開日時 2015/07/14 03:50
メルクセローノは7月13日、MSD副社長執行役員営業本部長などを歴任したレオ・リー氏が同日付で日本法人社長に就任したと発表した。6月1日から社長を務めていた岡本光治氏は、前任のジェームス・フェリシアーノ氏がアッヴィ合同会社社長に転身したことを受けて最高財務責任者(CFO)と社長業を兼務していたが、リー新社長を迎えたことで岡本氏は同日付でCFOの専任となった。
リー氏は社長就任にあたり、「オンコロジー専門MRによるアービタックスの質の高い情報提供活動を展開し、avelumab、evofosfamideなど有望なパイプライン製品の開発を進め、国内がん市場を長期にわたり牽引していく。不妊治療領域でもパイプライン製品の開発を進め、リーダーとしての地位を揺るぎないものにする」とコメントした。avelumabは、抗PD-L1抗体薬で、非小細胞肺がんを対象に日本を含む国際共同フェーズ3試験段階にある。evofosfamideは日本で膵がんや悪性軟部腫瘍を対象に開発早期にある。
リー氏は、08年~11年にMSD副社長執行役員 営業本部長を、11年~15年にアラガン・ジャパンの社長を務めた。同社広報部は「日本の製薬業界における豊富な経験と実績を有する」としている。96年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校卒業(微生物学、分子遺伝学専攻)。46歳。