日本調剤 大学病院で実務研修 15年度から本格実施 地域で活躍できる薬剤師育成狙い
公開日時 2015/03/25 03:50
日本調剤は3月24日、同社の薬剤師が大学病院で実務研修する制度を15年度から全国で本格実施すると発表した。一定年数を経た薬剤師のスキルアップを目指す教育研修制度の一環。地域包括ケアなどの業務環境の変化を受け、在宅医療を含む地域で活躍できる薬剤師を育成したい考え。先行して実施した北海道の旭川医科大学病院を含む全国12施設で実施することを検討している。
施設名は、検討中だとして明かしていないが、東北エリア1施設、関東・甲信越エリア1施設、東海・北陸エリア2施設、関西エリア2施設、中国・四国エリア2施設、九州・沖縄エリア2施設に拡大する予定。一定年数を経た薬剤師を1施設あたり1~2名を派遣する。大学が持つ教育機能に着目し、連携した。
発表によると、先行実施した旭川医大病院では、2014年10月6日~11月14日、15年2月9日~3月20日の2回、各回2名が参加した。主な内容は、調剤室業務、注射剤室業務、混注業務、製剤室業務、DI業務、病棟業務、薬剤室業務、定例会参加など薬剤部業務全般を研修した。
同社は、「従来の教育制度では十分ではなかった病院での各種業務を習得し、広範囲にわたる薬剤業務を身につけることで、在宅医療や地域医療へのさらなる貢献が期待できる」としている。