第109回薬剤師国家試験 合格率68.43% 前回から0.57ポイント減
公開日時 2024/03/21 04:50
厚生労働省は3月19日、第109回薬剤師国家試験(2024年2月実施)の合格者を発表した。合格率は68.43%で、前年から0.57ポイント下落した。男女別の合格率は、男性が64.92%、女性が70.59%だった。6年制の新卒者と既卒者でみると、新卒者は84.36%(前年比0.5ポイント減)、既卒者は42.42%(1.63ポイント減)で、いずれも合格率が下がった。
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◎大学別合格率 90%以上は5大学 50%未満は11大学で全て私立
近年の合格率をみると、第101回の薬剤師国試(16年)の76.85%をピークに右肩下がりの傾向で、第105回(20年)から5年連続で60%台となっている。
今回の試験結果をみると、出願者1万5118人、受験者1万3585人、合格者9296人――だった。受験者は男性5179人、女性8406人で、男女比は概ね4対6。
合格率を男女別かつ6年制新卒者と既卒者で見てみると、6年制新卒者の合格率は男女でほとんど差がなかった(男性84.45%、女性84.31%)が、6年制既卒者では男性38.05%、女性45.52%と女性で7ポイントほど合格率が高かった。
設置主体別の合格率は、国立が83.85%、公立が85.68%、私立が67.11%――。これを6年制新卒者に限って見てみると、同90.04%、90.74%、83.71%――だった。
大学別に合格率を見ると、合格率90%以上の大学は国立の▽金沢大学(合格率93.33%、出願者46人、受験者45人、合格者42人)、▽広島大学(同90.38%、52人、52人、47人)、▽北海道大学(同90.32%、32人、31人、28人)――、公立の山陽小野田市立山口東京理科大学(同94.06%、102人、101人、95人)、私立の名城大学(同95.63%、275人、252人、241人)――の5大学のみだった。合格率50%未満は11大学で、全て私大だった。