田辺三菱 国内研究拠点を再編 千葉のかずさ事業所閉鎖 戸田と横浜に機能集約
公開日時 2015/02/26 03:51
田辺三菱製薬は2月25日、国内に3つある研究拠点について、千葉県木更津市のかずさ事業所を2015年度末で閉鎖し、戸田事業所(埼玉県戸田市)と横浜事業所(神奈川県横浜市)の2拠点に研究機能を集約すると発表した。かずさでは現在、GLP試験を含む安全性試験や薬物動態試験を実施しているが、この研究機能を、化学合成や薬理試験を含む基盤・探索研究を行っている戸田と横浜に統合する。
同社は「研究機能が3拠点に分散していることは研究活動の効率化やスピードアップを図るうえで課題になっていた」とし、「(今回の再編・集約のスキームが)研究の効率化を図るうえで最適であるという結論に至った」としている。なお、かずさの従業員数は約100人だが、今回の機能移転に伴い従業員も異動する。
同社は現在の中期経営計画(2011-15)の中で、戦略課題として「事業・構造改革の加速化」を掲げ、この一環として国内研究機能を集約する方針を示していた。