キッセイ 高リン血症治療薬「PA21」を承認申請 水なしで服用可能
公開日時 2014/11/20 03:51
キッセイ薬品は11月19日、高リン血症治療薬「PA21」を日本で承認申請したと発表した。リンを吸着するために鉄を用いた薬剤で、消化管内でリン酸と結合し体内へのリンの吸収を抑制することで、血清リン濃度を低下させる。水なしでも服用でき、水分制限が必要な透析患者への選択肢として位置付ける。
透析患者は腎機能の低下により、余分なリンが腎臓から排泄されず、血清リン濃度が上昇して高リン血症になりうる。血管石灰化の促進する因子の一つで、心不全などの心血管病変に影響し、死亡リスクを上昇させるとされる。
これは導入品で、2010年9月に日本での独占的開発・販売権を取得し、開発を進めてきた。権利を持つスイスのビフォー・フレゼニウス・メディカル・ケア・リーナル・ファーマ社が、世界32カ国で承認を取得、米国などで「Velphoro」の商品名で販売しているという。