SGLT2阻害薬アプルウェイとデベルザ 重篤な副作用は低血糖など2件 発売1カ月の市販後調査報告
公開日時 2014/07/02 03:51
サノフィと興和はこのほど、SGLT2阻害薬アプルウェイとデベルザ(一般名:トホグリフロジン)について、発売から1カ月間の市販後調査第1回中間報告を公表し、重篤な副作用が2例2件だったことを明らかにした。2件の内訳は低血糖または糖尿病性高浸透圧性昏睡。薬剤との因果関係など詳細は確認中。
トホグリフロジンは中外製薬が創製し、2ブランド2チャネルでサノフィがアプルウェイを、興和がデベルザを販売している。
調査期間は、発売日の5月23日から6月22日の1カ月間で、副作用の報告は17例23件だった。胃腸障害 4件、皮膚障害3件、腎・尿路障害3件、口渇など全身障害が3件で、SGLT2阻害薬の副作用として懸念されていた性器感染、尿路感染はそれぞれ1件となっている。
発売中のSGLT2阻害薬のうち、これまでにスーグラやフォシーガで発売1カ月時点までの副作用中間報告が公表されている。両剤では重篤な副作用に薬疹が含まれていたが、アプルウェイとデベルザの中間報告では、重篤、非重篤いずれにおいても薬疹の副作用報告はなかった。ただ、使用患者数が開示されていないため発現頻度が不明であるほか、調査対象期間がスーグラとフォシーガは承認日からであるのに対し、アプルウェイ・デベルザは発売開始日以降となっている。