バイエルの抗凝固薬イグザレルトで間質性肺炎 死亡例も 注意呼びかけ
公開日時 2014/01/31 03:52
バイエル薬品は1月30日、抗凝固薬イグザレルト錠(一般名:リバーロキサバン)の服用中に間質性肺炎を発症し、死亡に至ったケースも報告されたため、医師ら医療従事者向けの文書を作成し、注意の呼びかけを始めた。間質性肺炎は現在の添付文書に注意記載がなく、2月上旬にも添付文書に副作用として記載する。
同社によると、2013年の推計使用者数は約20万人(13年12月のデータに基づく推計)。間質性肺炎は、発売した2012年4月から14年1月までに13例を確認し、その中には症例数は開示していないが死亡に至った症例もある。発症したのは70代前半から80代後半という。
医療従事者向けの文書「適正使用についてのお願い」では、せきや息切れ、呼吸困難、発熱、肺音の異常が認められた場合には、速やかに胸部X線などの検査を行い、間質性肺炎が疑われる場合には、投与を中止するよう呼びかけた。また、投与患者には、せき、呼吸困難、発熱などが現れた場合には速やかに連絡するよう説明することを求めた。
同剤は、バイエルが主力品への成長を期待する製品。