ヴィーブ HIV治療薬ドルテグラビルを国内申請 インテグラーゼ阻害薬
公開日時 2013/12/11 03:52
ヴィーブヘルスケア日本法人は12月5日、HIVインテグラーゼ阻害薬のドルテグラビルナトリウムをHIV感染症の適応で同日付で承認申請したと発表した。塩野義製薬とヴィーヴヘルスケア(本社:英国)が開発したもので、同薬はこの9月に希少疾病用医薬品の指定を受けている。
インテグラーゼ阻害薬は、ウイルスDNAがヒト免疫細胞であるT細胞の染色体に組み込まれる過程を阻害し、HIVウイルスの複製を防ぐHIV治療薬。この機序の薬剤としては、ラルテグラビルカリウム(製品名:アイセントレス)、エルビテグラビルを含むスタリビルド配合錠が発売されており、承認されれば3剤目となる。同社は「既存薬ではいまだ満たされないメディカルニーズがあり、意義ある治療オプションとなることを信じている」とコメントしている。12年の新規HIV感染者数は1002件、後天性免疫不全症候群(AIDS)の患者数は447件で、12年までの累積報告件数は2万件と報告されている。
ヴィーブヘルスケアは英国GSKと米ファイザーが、抗HIV薬に特化した企業として2009年に設立した。12年10月に塩野義製薬が10%の持ち分を取得している。ドルテグラビルは、8月に米国で、11月に欧州で承認を取得している。