テルモ 日本初のアセトアミノフェン静注剤を25日発売 小児適応も
公開日時 2013/11/26 03:52
テルモは11月22日、解熱鎮痛に用いる日本初のアセトアミノフェン静注剤アセリオ静注液1000mgを25日に発売すると発表した。新生児、乳幼児の高熱に対し経口剤より速やかな効果が期待できるほか、成人では経口剤以外の選択肢がなかった。がん患者では、吐き気などで経口投与ができないことがあり、そのほか下痢の使用で坐剤の投与が難しい患者の場合には静注製剤が必要との要望を受け開発された。
効能・効果は「経口製剤及び坐剤の投与が困難な場合における疼痛及び発熱」。症状によって成人では1回300~1000mgを4~6時間間隔で投与。小児用量も設定した。薬価は1000mg100mL1瓶332円。
この薬剤は、日本緩和医療学会・日本緩和医療薬学会が要望し、厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」が開発の必要があると判断、10年12月に同省からテルモに開発要請されていた。