塩野義 バンコマイシンの「メチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌」などの適応追加申請
公開日時 2013/11/18 03:51
塩野義製薬は11月14日、抗生物質である塩酸バンコマイシン点滴静注用0.5g(一般名:バンコマイシン塩酸塩)の適応菌種に「バンコマイシンに感性のメチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(MRCNS)」などを追加する公知申請を行ったと発表した。
MRCNSは、早期に適切な抗生物質が投与されなければ致命的となる場合がある。治療には、第1選択薬として通常ペニシリン系やセフェム系の注射用抗生物質などが使用されるが、これらにアレルギーのある患者に対しては用いることができない。その場合、バンコマイシンが投与されることで治療期間の短縮にも寄与することが、標準的な治療法という。
厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」は、国内外で広く行われている治療法だとして公知申請が妥当と判断していた。薬食審の医薬品第二部会で事前評価でも公知申請が了承されていることから、特例として保険適用がされている。