医師 「虐待通告」の経験1割 通告すべきか否かで悩みも
公開日時 2013/09/12 03:50
医師専用サイト「MedPeer」を運営するメドピアはこのほど、会員医師を対象に、親から子または高齢者に対する虐待を疑い児童相談所など行政担当部署などへ通告した経験の有無について調査し、その結果を発表した。
通告した経験があるのは11.7%だった。通告経験のある医師の中では、「個人として行わず、まず入院の形で保護した形を取り翌日に病院からの通告した」「1人で責任を負うのではなく、院内で虐待対策委員会を設置したりして、委員会や病院として通告する方がいい」と、病院として対応する必要性を指摘する意見が見られた。
「通告経験はない」は88.3%だったが、「疑ったことがあるが確証がなかった」という声も少なくなかった。そのほか「階段から落ちた、角にぶつけた、熱湯をこぼしたという親の言うことにいつも疑問に思いますが、通告したことはないです」「何回も虐待ではと思えるケースに遭遇してきたが、まだ一度も通告したことはないです」など、通告すべきか否かで迷ったり、悩んだりしている姿が浮かびあがった。