バクスター 血友病用薬ファイバに出血予防の用法追加申請
公開日時 2013/07/08 05:01
バクスター日本法人は、血友病に対する血液凝固因子製剤の効果が弱まり出血した際に用いる治療薬ファイバ注射用(血漿分画製剤 乾燥人血液凝固因子抗体迂回活性複合体)の用法に、出血を予防するために定期的に投与する「定期投与療法」を追加する承認申請を行ったと発表した。
血友病は、血液を凝固するためのタンパク質が十分にないことから、止血に時間がかかったり、内出血で激しい痛みが起こる。そのため血液凝固因子製剤を補充して出血を防ぐが、免疫の働きでインヒビターが発生し、凝固因子製剤の効果が弱められ、出血しやすくなってしまう。ファイバは、その出血時に投与する薬剤だか、今回の承認申請したのは、出血を予防するために定期的に投与する方法で、この方法により出血率を下げることができるという。
同社によると、治験で年間出血率を比較したところ、出血時投与療法では28.7回(中央値)であったのに対し、定期投与療法では7.9回(同)だった。用法追加の承認申請は6月28日に行った。
日本には、約5600人の血友病患者がおり、106人の血友病インヒビター患者がいるという。