AZ/BMS 世界初の週1回投与の2型糖尿病用薬ビデュリオン皮下注を新発売
公開日時 2013/05/17 05:03
アストラゼネカとブリストル・マイヤーズは5月16日、2型糖尿病治療薬ビデュリオン皮下注用2mgを同日に新発売したと発表した。同剤はGLP-1受容体作動薬のエキセナチドを有効成分とする世界初の週1回投与の2型糖尿病治療薬。エキセナチドは1日2回投与製剤であるバイエッタ皮下注として販売されている。いずれの製品もAZが製造販売承認を持ち、両社で4月1日から共同販促している。
両社はビデュリオンについて、「週1回の投与で安定かつ優れた血糖コントロール改善効果を示し、アドヒアランスの向上が期待できる」とコメントしている。同剤の薬価は2mg1キットで3486円、1日薬価換算で498円。中医協資料によると、ピーク時売上は4年後に110億円。
GLP-1は食事摂取に伴い消化管から分泌され、膵臓からのインスリン分泌を促進するホルモン「インクレチン」のひとつ。エキセナチドはこのGLP-1と同様の作用を持ち、血糖値が高い状態にインスリン分泌を促し、血糖値を改善する。
両社の本社同士が糖尿病領域でグローバル提携している。日本ではGLP-1受容体作動薬を両社で手掛けるほか、SGLT-2阻害薬ダパグリフロジンの開発・販売を共同で進めることで合意している。