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PhRMAなど医薬品関係団体 サプライチェーン安全確保対策で原則を採択

公開日時 2013/02/22 04:00

米国研究製薬工業協会(PhRMA)、米国薬剤師会(APA)など医薬品関係11団体で組織する全米医薬品団体会議(NCPO)は、1月末に開催した第100回総会で、偽造品・不良医薬品の流通防止のためのトレーサビリティや医薬品インターネット販売での安全性確保、未使用医薬品の処理問題などサプライチェーンにおける今日的課題を協議、これらのテーマについてNCPOとしての対応策についての原則を採択した。総会の議長を務めたPhRMAが1月30日発表した。


今回のNCPOの会議では、トレーサビリティ(追跡可能性)については、サプライチェーンにおける医療用医薬品を追跡する電子的システムは、統一形式、全米に適用可能でかつ国際的に調和を図ったものでなければならないものが推奨された。さらに、製品を追跡するための要件は測定可能で、費用対効果を持つこと、適正なパイロットスタディーや準備的な業務に基づいていなければならないことを決めた。インターネット医療用医薬品販売については、違法なサイトを通しての販売により、消費者をリスクにさらす恐れがあり、例えば、オークションのサイトが有効な処方せんに基づいて、販売されるのか、適切に在庫されているのか、あるいは適切に取り扱われているのか保証がないため、インターネットを通しての違法販売の懸念が高まっていることを指摘したうえで、医療用医薬品およびOTC医薬品の購入については、消費者に対して、消費者が信頼できるサイトを検索できるような教育をする必要があることを強調した。そのうえで、NCPOのリーダーはこれらリスクを政策立案者と国民に教育を続けると同時に適切な解決策を見つけるよう努力することを誓った。


次いで、未使用医薬品処理の問題については、未使用医薬品が再度サプライチェーンに乗るような機会を作ってはならないことが原則と指摘した。そのため、NCPOのリーダーは、乱用や誤使用を防止し、安全な処理を促進することを目的として、医薬品の適正使用について医療関係者や消費者に対する教育に関係者とともに努力するとの決意を示した。


NCPOは、1912年に設立、100年を迎えたが、医薬品サプライチェーンについての重要問題について合意を得たのはこれが初めて。NCPOの構成団体は、米国薬科大学協会(AACP)、米国薬剤師会(APA)、米国ヘルスシステム薬剤師協会(ASHSP)、米国バイオ産業協会(BIO)、消費者ヘルスケア製品協会(CHPA)、米国ジェネリック医薬品協会(GPhA)、ヘルスケア流通マネジメント協会(HDMA)、全米薬剤師委員会協会(NABP)、全米チェーンドラッグストア協会(NACDS)、全米地域薬剤師協会(NCPA)、PhRMAの11団体。



 


 

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