新しい価格規制発表 施行で約20%下落も アクセス優先
公開日時 2013/02/27 00:00
元武田薬品豊田繁監修国立民族学博物館外来研究員/エディンバラ大学南アジア研究所客員研究員上池あつ子執筆インドの医薬品価格は世界で最も低い水準にある。しかし、物質特許の導入と外国企業による相次ぐインド企業の買収により、医薬品価格が上昇し、医薬品アクセスが後退するのではないかとの懸念が高まっている。インドにおいて医薬品アクセスの確保は重要な政策的課題であり、その観点から近年、医薬品価格規制の強化と外資規制の強化に関する議論が続けられてきた。そして、昨年、医薬品価格規制、外資規制ともに強化の方針が決定した。価格規制強化の経緯2011年11月、国家必須医薬品リストの完成を受けて、2011年医薬品価格政策草案が発表され、約1年間にわたる関連省大臣会議での議論を経て、2012年12月7日、2012年医薬...