キッセイ薬品 抗がん剤の血管外漏出の治療薬を承認申請
公開日時 2013/01/31 04:00
キッセイ薬品は1月30日、アントラサイクリン系抗がん剤の静脈内投与時に血管外漏出し、組織障害を引き起こした際に用いる薬剤としてデクスラゾキサン(一般名)を承認申請したと発表した。血管外漏出した場合、痛みや炎症の進行に伴い皮膚の壊死や難治性の潰瘍に至る場合もあるといい、それに対する唯一の治療薬として欧米では使用されているという。
日本では未承認であるものの、医療上の必要性が高いとの判断を、厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」が示していた。しかし、当初は開発する企業が見つからず、厚労省が募集し、同社が開発を手掛けた。
同剤についてはキッセイが11年9月に、オランダのスペファーム社から、日本における開発・販売権を取得する契約を締結している。