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富士フイルムと協和キリン合弁会社FKB アバスチンバイオシミラーを14年から開発 日米欧で

公開日時 2012/10/25 04:02

富士フイルムと協和発酵キリンは10月24日、合弁会社の協和キリン富士フイルムバイオロジクス」(以下、FKB)が大腸がんなどの適応を持つ抗VEGFヒト化モノクローナル抗体製剤ベバシズマブ(先発品名:アバスチン)のバイオシミラーの開発に取り組むと発表した。2014年から臨床試験をスタートさせる予定。開発地域は日米欧を予定しているが、同一プロトコルでの国際共同治験を行うのか、同一プロトコルでない場合、どの地域から開発をスタートさせるのかなどは現時点で確定していない。臨床試験開始後5~6年での上市を目指す。

FKBはバイオシミラーを手掛ける企業で、富士フイルムと協和キリンの折半出資によって3月に設立された。FKBでは現在、関節リウマチなどに用いられているヒト型抗ヒトTNF-αモノクローナル抗体製剤アダリムマブ(先発品名:ヒュミラ)のバイオシミラーの臨床試験を13年前半に欧州でスタートさせ、4~5年で上市させる計画で準備を進めている。アダリムマブのバイオシミラーについても日米で開発する方向だが、具体的な計画には至っていない。

ベバシズマブのバイオシミラーの開発は、FKBにとって2つ目の薬剤となる。同剤のバイオシミラーを開発する理由は、「大腸がんや非小細胞肺がんなどに高い治療効果を持ち、市場性を考慮して決定した」(協和キリン広報部)としている。

 

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