足跡で診断する初期の認知症
公開日時 2012/09/03 04:00
ひとの脳機能はそのひとの歩き方に反映される。したがい、足跡を分析することで認知症の早期診断が可能になる。(医療ジャーナリスト西村由美子)先月バンクーバーで開催された国際アルツハイマー学会で報告された複数の研究によって、人の歩行は認知機能と深い関連があること、すなわち「歩くのが遅くなったり、あるいは不安定になったり、あるいは歩幅や進行方向のコントロールができにくくなる」ことは認知機能に問題が生じていることを示していると実証された。https://www.alz.org/aaic/information.aspつまり記憶、企画、情報処理能力など、一般に思考力と言われている能力が低下してくると、ひとは自然になめらかに歩くことができにくくなる、というのである。具体的には、健康なときよりも歩幅が狭く、...